西洋医学での生薬と薬用植物
【生薬・薬用植物由来の主な日局第一部医薬品収載品】
アジマリン
部位:根
本質:抗不整脈薬
★アジマリンは、キョウチクトウ科の
ラウオルフィア・セルペンチナ(インドジャボク)に含まれる
約20種以上のアルカロイドです。
レセルピンとアジマリンの2つに大きく分かれます。
アジマリンは苦みのある無臭で白色ないし微黄色の結晶性粉末で
抗アドレナリン作用を持ち、
心拍をゆっくりにして細動をなくします。
心房細動と心房粗動、WPW症候群 などに有効です。
今はリドカインの方が優れていて使いやすいのでよく使われますが
これらで無効の場合に限りアジマリンが使われるようです。
安息香酸、アンナカ
部位:樹脂
本質:保存料剤
イオウ
部位:鉱物
本質:寄生虫性皮膚疾患治療薬
ウルソデオキシコール酸
部位:ツキノワグマの胆汁
本質:利胆薬
塩化ツボクラリン
部位:樹皮
本質:末梢性骨格筋弛緩薬
塩化ベルベリン
部位:根茎
本質:止瀉薬
★キハダという植物
7月中旬~8月中旬に、樹齢 10~20年のキハダを伐採し、
樹皮を除き天日で乾燥させたものがオウバクです。
弱いにおいがあり、極めて苦く、粘液性で、唾液を黄色に染めます。
塩酸エフェドリン
部位:地上茎
本質:交換神経興奮薬、気管支拡張薬
塩酸キニーネ
硫酸キニーネ
部位:樹皮
本質:抗マラリア薬
塩酸コカイン
部位:葉
本質:局所麻酔薬
塩酸パパべリン
部位:果実の乳液
本質:鎮けい薬
塩酸ピロカルピン
部位:葉
本質:副交感神経興奮薬
塩酸モルヒネ
部位:果実の乳液
本質:鎮痛薬
カイニン酸
部位:全藻
本質:駆虫薬
カフェイン
部位:種子
本質:中枢興奮薬、利尿薬
d‐カンフル
部位:樹木
本質:局所刺激薬、消失・鎮痒薬(ちんようやく)
コルヒチン
部位:鱗茎
本質:痛風治療薬
サリチル酸
部位:樹皮
本質:角化性皮膚疾患治療薬
サリチル酸フィゾスチグミン
部位:種子
本質:コリンエステラーゼ阻害薬
サントニン
部位:全草
本質:駆虫薬
ジギトキシン
部位:葉
本質:強心薬
ジゴキシン
部位:葉
本質:強心薬
酒石酸エルゴタミン
部位:バッカクの菌核
本質:交感神経α受容体遮断薬
G‐ストロファンチン
部位:種子
本質:強心薬
タンニン酸
部位:虫瘤
本質:含嗽薬、局所収れん薬
マレイン酸エルゴメトリン
部位:バッカクの菌核
本質:子宮収縮薬、止血薬
メトキサレン
部位:果実
本質:尋常性白斑治療薬
ラナトシド‐C
部位:葉
本質:強心薬
硫酸アトロピン
部位:根
本質:副交感神経遮断薬
硫酸キニジン
部位:樹皮
本質:抗不整脈薬
硫酸ビンクリスチン
硫酸ビンブラスチン
部位:葉
本質:抗悪性腫瘍薬
リン酸コデイン
部位:果実の乳液
本質:鎮咳薬、鎮痛薬
レセルピン
部位:根
本質:アドレナリン作動性神経抑制薬、
抗精神病薬、抗高血圧薬